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与那原大綱曳

【開催日程決定!】第44回与那原大綱曳まつりの日程が決まりました!

■ 開催日程(決定)
令和8年8月15日(土)・16日(日)
※大綱曳は16日(日)のみ
※詳細なプログラムや会場案内は、決まり次第このサイトで順次お知らせいたします。

 

450年以上受け継がれる与那原町最大の伝統行事

与那原大綱曳は、五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄を祈願して行われる、与那原町最大の伝統行事です。
その起源は1500年代の尚永王の時代までさかのぼるといわれ、現在まで450年以上の歴史を受け継いできました。

『与那原町の民話』によると、かつて害虫が発生して稲が不作となり、人々が餓死寸前に追い込まれた年があったといいます。
困り果てた村の長が、姥捨て山に捨てられていた老人に相談したところ、

「野山の草を集めて焼き、皆で鐘やドラを叩き、大声を出しながら綱を曳きなさい」

と助言を受けました。
そのとおりに行ったところ害虫がいなくなり、作物が守られたという言い伝えが、与那原大綱曳の由来とされています。

このように、豊作祈願の神事として始まった大綱曳は、東西の綱を結び合わせることで稲の実りを前祝いし、勝敗によって豊作や凶作を占う意味を持つ行事として受け継がれてきました。

もともとは旧暦6月26日に、町内の拝所で豊年や住民の健康を祈願した後に行われていました。しかし、農家の減少や生活環境の変化、観光行事としての側面が強くなったことなどから、現在では旧暦6月26日以降の日曜日に開催されています。

与那原大綱曳は、那覇・糸満と並ぶ沖縄県三大大綱引きの一つとして知られ、沖縄の中でも特に華やかで力強い綱曳として多くの人々を魅了しています。

また、与那原大綱曳の大きな特徴は、綱の上に「支度(したく)」と呼ばれる人物が乗ることから始まり、綱曳の終了まで一連の流れが途切れることなく続く点にあります。すべての動きが連続して進む、迫力ある伝統行事です。

本番前に行われる伝統行事「道ジュネー」

与那原大綱曳は神事として始まった行事のため、本番の綱曳きの前にもさまざまな行事が行われます。
その代表的なものが「道ジュネー」です。

道ジュネーのシーン

道ジュネーのシーン

出陣の合図とともに、「支度(したく)」と呼ばれる人物が綱の上に乗り、大綱が動き始めます。

大綱は総重量約5トン、全長約90メートル。これを担いで会場まで運ぶためには、東西それぞれ約400人以上の担ぎ手が必要になります。

行列は、鉦鼓(ソーグ)と太鼓の合図で始まり、旗頭、金鼓隊が続きます。さらに、前舞いの女性たちが踊りながら大綱を迎え、綱曳会場まで案内していきます。
この華やかな「道ジュネー」を目当てに訪れるファンも多く、祭りの見どころの一つとなっています。

「道ジュネー」で大綱を担ぐ担ぎ手には、観光客や訪問者も参加することができます。
参加した方には記念Tシャツが配られることもあり、与那原大綱曳は見るだけでなく、実際に参加して楽しめる祭りとしても人気があります。

町民と観光客が一体となって大綱を担ぐ光景は、この祭りならではの魅力です。

大綱曳本番

いよいよ綱曳本番では、綱は東と西の二つに分かれています。
まず「カナチ棒」と呼ばれる棒を差し込み、二つの綱を結合させてから綱曳きが始まります。

特に、カナチ棒が入ってから綱曳きが始まるまでの瞬間は、ほんの一瞬の出来事です。
しかし、この流れこそが他の地域には見られない、与那原大綱曳の醍醐味であり最大の特徴といわれています。

また、綱を曳く際も単に引きずるのではなく、綱を上下に動かしながら地面に叩きつけるように曳く点も大きな特徴です。
開始の合図があるわけではなく、東西に分かれた雄雌二本の大綱がカナチ棒で結ばれた瞬間、双方が一斉に綱を曳き合います。

一年に一度、町を二分して行われる真剣勝負は圧巻の迫力で、県外の綱引きとは一味違うスケールを体感することができます。
 

那原大綱曳の流れ

与那原大綱曳は、支度(したく)が綱に乗るところから始まり、綱曳きまでが一連の流れとして進んでいきます。
その主な流れは以下の通りです。
 

  1. 支度が綱に乗る
  2. 綱係の合図で丸太(担ぎ棒)を使い、綱を担ぎ上げる体制に入る
  3. ボラ・鉦鼓(そーぐ)の音に合わせ、「サー」の掛け声とともに綱を担ぎ上げる
  4. 東西の綱を寄せ合い、六尺棒で雌雄のカナチを結合させる
  5. カナチ棒を差し込む
  6. カナチ棒が入ると同時に綱を落として曳き始める。その際、支度は綱から飛び降り、丸太(担ぎ棒)を綱の下から引き抜く

大綱曳のシーン

大綱曳のシーン

大綱曳のシーン

大綱曳のシーン

大綱曳のシーン

本番の綱曳きにも、与那原町民だけでなく観光客や訪問者が参加することができます。
場所によっては大きな人の波に巻き込まれるほどの迫力がありますが、参加するとご利益があるともいわれています。

会場には多くの屋台も並び、地元グルメやビールを楽しみながら祭りを満喫することができます。
そして夜には花火が打ち上げられ、祭りは華やかなフィナーレを迎えます。

本番まで続く関連行事

与那原大綱曳は、本番当日だけでなく、準備期間にも多くの関連行事が行われることでも知られています。

祈願祭など旧暦で行われる神事のほか、実行委員会によって開催される行事もあり、地域全体で祭りの準備が進められます。

準備は毎年5月末頃から始まり、約3か月の期間をかけて本番を迎えます。
町をあげて取り組む一大イベントとして、地域の人々に大切に受け継がれています。

大綱づくり

大綱は多くの人の手によって作られます。
綱づくりの様子を見ることで、祭りに込められた人々の思いや伝統をより深く感じることができます。

観るだけでなく参加もできる祭り

与那原大綱曳は見学だけでなく、当日参加することもできる祭りです。
観光客でも担ぎ手や綱曳きに参加できるため、祭りの迫力を間近で体験することができます。

ぜひ一度、与那原大綱曳に参加してみてください。

※なお、与那原町では「綱ひき」ではなく 「綱曳(つなひき)」 と表記します。
(参考:那覇市は「挽き」、糸満市は「引き」と表記されます。)